悲しみの記憶を 閉じ込めて 瞳を逸らして しまわないで 悲しみを受け入れて 忘れないで それがあなたの力になる その身体を廻る血液のように あなたを動かす歯車の ひとつになる 悲しみを忘れないで 忘れることなどできないのだから 悲しみに背を向けたとき あなたは 未来への歩みを 止めてしまうことに なるでしょう 受け入れて 涙を流す 幼いあなたを 抱き締めて 悲しむ自分を 許すように 悲しみを 愛しさで包んであげて 悲しみを 優しさで包んであげて 自分の弱さから 眼を逸らさないで そうすれば あなたは弱さを支配できる そうしなければ 弱さはあなたの中に 巣食うでしょう 忘れないで 受け入れて 気づいて 悲しみも それに伴う弱さも あなたの一部で あることに どうか悲しむ弱い自分も 自分なのだと愛してあげて。 |